インプラントについて|高知市の歯医者|やすおか歯科医院
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失った歯の機能を
補うための治療

インプラントは顎の骨に人工歯根の「インプラント体」を埋める外科手術が必要になりますが、入れ歯とは異なり自身の歯と同じような感覚で食べ物を噛め、見た目も天然歯のように仕上げることができます。近年注目されている治療法の一つ、インプラントについて詳しくご紹介いたします。
まるで天然歯のような
噛み心地
インプラントは、むし歯や外傷などによって失った歯の機能を補うための治療です。入れ歯は既存歯や粘膜に負担がかかるものであり、ブリッジは健康な歯を大きく削る必要性があるため、これら二つの治療法には課題もありました。インプラントはそのような課題をクリアする治療として期待されています。


- しっかりと噛めるようにしたい
- 見た目も美しい口元でありたい
- 健康な歯を犠牲にしたくない
- 入れ歯には抵抗がある
- 入れ歯が合わない
インプラントの仕組み
インプラント体と呼ばれるネジ状のものを顎の骨に埋め込みます。
インプラントの構造は大きく3つの部分に分かれます。
1.インプラント体(フィクスチャー):顎の骨に埋め込む部分で、骨と結合しやすいチタンで作られています。これが新たな根の役割を果たします。
2.アバットメント:インプラント体の上に装着する土台部分で、人工歯を固定する役割を持ちます。
3.人工歯(上部構造):アバットメントの上に被せる歯の部分で、見た目や噛む機能を回復させます。

インプラントのメリット

自分の歯のように
噛める感覚
天然歯の噛む力が100%だとすると、部分入れ歯は30~40%、総入れ歯は10~20%の噛む力しか発揮できないといわれており、思うように噛めない実情があります。
一方でインプラントは、天然歯とほとんど変わりない力を発揮できるといわれています。

天然歯に引けを
取らない美しさ
インプラントの上に被せる人工歯は、セラミックが一般的です。これらは金属を使用せず、透明感があるので天然歯と見分けがつかないほど審美性の高い素材です。

汚れがつきにくい
天然歯や銀歯に比べると、インプラントの上に被せるセラミックなどの人工歯は汚れが付着しにくい特性があり、お口の中をきれいに保つことができます。
インプラントでしっかり噛めることのメリットは、
年代ごとに少しずつ変わってきます。
でも、どの世代にも共通して言えるのは、
「噛めることが健康や生活の質を大きく左右する」ということです。
では、それぞれの年代に合わせた具体的なメリットをお話ししていきますね。
20〜30代:
見た目と機能性を大切にしたい世代

この年代では、スポーツや事故による外傷、むし歯や歯周病などが原因で歯を失うことがありますよね。まだ若い分、見た目も気になる時期ですし、仕事やプライベートでも自信を持ちたいところです。
- 自然な見た目で自信が持てる
→インプラントなら天然の歯に近い見た目なので、笑顔や話し方に自信が持てます。 - 噛む力を取り戻せる
→ステーキなど、硬いものも無理なく食べられるので、食事を楽しめます。 - 健康な歯を守れる
→ブリッジのように隣の歯を削る必要がなく、他の歯への負担を減らせます。
40〜50代:
仕事と健康を両立したい世代

仕事や家庭で忙しく、健康管理にも気をつけたい年代です。しっかり噛めることは、日々の生活の質にも大きく影響します。
- 仕事中も気にならず安心
→インプラントは固定されているので、会話中にズレたり外れたりする心配がありません。 - 噛む力が健康を支える
→よく噛むことで消化がスムーズになり、栄養の吸収も良くなります。生活習慣病の予防にもつながりますね。 - 顎の骨を守れる
→歯を失うと顎の骨が痩せてしまうことがありますが、インプラントは骨に刺激を与え、骨の吸収を防ぎます。
60代以上:
人生をより楽しみたい世代

この年代になると、入れ歯を使用している方も多いですが、「噛みにくい」「ズレる」「痛い」といったお悩みを持つ方も少なくありません。インプラントなら、そういったストレスを大きく軽減できます。
- 食べる楽しみが広がる
→硬いものも気にせず食べられるので、「好きなものを自由に食べる喜び」を感じられます。お孫さんやご友人と食事をするときも、食べるスピードを気にせず、安心して一緒においしく楽しめますね。 - 誤嚥や消化不良を防ぐ
→しっかり噛めることで唾液の分泌が促され、食べ物を飲み込みやすくなります。誤嚥性肺炎の予防にもつながりますね。 - 発音が安定し、会話がスムーズに
→入れ歯だと発音しづらいことがありますが、インプラントなら自然な発音がしやすく、人との会話をより楽しめます。
患者様の年代によって求めるものは少しずつ違いますが、
「しっかり噛めること」はどの世代にとっても健康と生活の質を支える大切な要素です。
インプラント治療を通じて、より快適で豊かな人生を送るお手伝いをさせていただければと思います。
当院のインプラント
治療の特徴
通常の施術では、抜歯後2~3ヶ月を待ってインプラント埋入し、さらにインプラントと顎の骨が結合するまでの3~6ヶ月の間は、歯がない状態のまま過ごさなければなりません。。一方で、抜歯即時埋入は歯を抜くと同時にインプラントを埋める手術方法です。抜歯後の治癒を待つ期間がないため、治療期間の大幅な短縮が期待できます。また、手術当日に仮歯まで取り付けてご帰宅していただく場合(即時荷重)もあります。適応条件があるので、まずはご相談ください。


専門医(高知県では女性初)による施術
大学病院のインプラント診療科で10年以上の経験があり、さまざまな症例や他院での治療トラブルの対応など、多くの実績を積んできました。日本口腔インプラント学会の専門医資格を持つ女性歯科医師が、患者様に寄り添い、わかりやすい説明と高水準の治療を提供します。高知県には数名しかいない専門医の中で、女性として初めてこの資格を取得した唯一の歯科医師です。
専門医・指導医(検索システム) | 日本口腔インプラント学会
インプラント治療を成功させるためには、明確な診断と綿密な治療計画が欠かせません。当院では、より安全で的確な治療を提供するために、歯科用CTとシミュレーションソフトを活用した精密な診断を行っています。

インプラント治療を成功させるためには、明確な診断と綿密な治療計画が欠かせません。当院では、より安全で的確な治療を提供するために、歯科用CTとシミュレーションソフトを活用した精密な診断を行っています
【歯科用CTによる詳細な診断】
歯科用CTを使用することで、顎の骨の厚みや神経・血管の位置を立体的に把握でき、より正確な診断が可能になります。これにより、インプラントを埋入する位置や角度を詳細に分析し、安全性の高い治療計画を立案することができます。

【シミュレーションソフトを活用した治療計画】
CTで得たデータをもとに、シミュレーションソフトを使用してインプラントの埋入位置を事前に計画します。これにより、骨の状態や噛み合わせを考慮した適切な設計が可能になり、治療の精度が向上します。

【難症例にはガイドシステムを使用】
骨が少ない場合や複雑な症例では、手術用ガイドシステムを用いた精密なインプラント埋入を行います。手術用ガイドを使用することで、誤差を最小限に抑え、より安全で的確なインプラント手術が可能になります。

当院では、先進的な診断技術と精密な治療計画を駆使し、患者様一人ひとりに適したインプラント治療を提供いたします。安全性を重視した高精度な治療をご希望の方は、ぜひご相談ください。 Copyright Nobel Biocare

インプラント治療を成功させるためには、インプラント体(人工歯根)と顎の骨がしっかりと結合することが重要です。その結合率を高めるために注目されているのが、プラズマ照射技術です。
【プラズマ照射とは】
プラズマ照射をインプラント体に行うことで、表面の親水性(なじみやすさ)が向上し、骨との結合率が高まることが確認されています。これにより、インプラントがより早く安定し、治療の成功率向上が期待できます。
プラズマ照射のメリット
・骨との結合を促進し、インプラントの安定性を高める
・初期の治癒をサポートし、治療期間を短縮できる可能性がある
・従来よりも高精度な治療が可能になり、より明確な結果が期待できる
プラズマ照射技術は、日本ではまだ導入例が少ない先進的な機器を用いた治療法です。特に骨の状態が気になる方や、インプラント治療の成功率を高めたい方に適した技術といえます。
当院では、高い安全性のもとで明確な治療を目指し、患者様一人ひとりに最適なインプラント治療をご提案いたします。プラズマ照射を用いたインプラント治療にご興味のある方は、ぜひご相談ください。
これまでに「顎の骨の量が足りない」ことを理由にインプラント治療を断られた方もいると思います。しかし骨移植を行うことで、インプラント治療ができることもあります。当院では上顎洞底挙上術(サイナスリフトやソケットリフト)などの骨移植も得意としております。どなたでも適応できるものではありませんが、あきらめずにご相談ください。

サイナスリフト
「サイナスリフト」は、上顎の骨の厚みが5mm未満で、インプラントの埋入に十分な骨量がない場合に行う治療法です。上顎の歯ぐきを側面から切開し、上顎洞(サイナス)を露出させたうえで、上顎洞底部を押し上げてスペースを作り、そこに骨補填材を充填して骨の厚みを確保します。
歯ぐきを横から開くイメージで、ソケットリフトに比べて傷口が大きくなります。骨が定着するまでに約6ヶ月を要し、治療期間は約9か月~1年程度かかります。

ソケットリフト
「ソケットリフト」は、上顎の骨の高さが5mm以上あるものの、インプラントを埋め込むには骨量が不足している場合に行う治療法です。歯が抜けた部分から骨補填材を挿入し、上顎洞の底部を押し上げることで、必要な骨の厚みを確保します。
電球のソケットに部品を差し込むように、抜けた部分に補填材を入れるイメージです。傷口が小さく、インプラントを同時に埋入できるため、サイナスリフトよりも治療期間は短くなります。


インプラントを埋入したからといって治療のすべてが完了するわけではありません。インプラントは天然歯とは異なり歯根膜が存在しないので細菌への抵抗力が弱まり、歯周病に似た状態(インプラント周囲炎)になってしまうリスクが高まります。インプラント周囲炎になってしまうとインプラントを維持することが難しくなってしまうので、定期的なメンテナンスを必ずお受けください。
※自由診療です。
治療費用:440,000円(税込)
※インプラント体を埋め込む手術~上部構造装着までの金額となります。検査代は含まれません。
※抜歯と同時に行う手術や、骨移植が必要な場合、ガイドシステムを用いる場合などは別途費用が必要となります。
※定期的なメンテナンスが必要です。
当院はインプラント治療に注力しております。
「噛んで食べる」喜びを一人でも多くの患者さまにお伝えできるように努めております。
インプラント治療をお考えの場合は、お気軽にご相談ください。
インプラント Q&A
(よくある質問にお答えします!)
-
Q.インプラントって何ですか?「インプラント」という言葉を聞いたことはあるけど、どんなものかよくわからない…という方も多いですよね。
インプラントとは、 失った歯の代わりにチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療 です。天然の歯に近い噛み心地と見た目を再現できるのが大きなメリットです! -
Q.ブリッジや入れ歯とは何が違うの?A.よくあるご質問ですが、簡単に違いをまとめるとこんな感じです。
※表は横にスクロールできます
治療法 インプラント ブリッジ 入れ歯 周りの歯への影響 なし 両隣の歯を削る必要あり 隣の歯にバネをかける必要あり 噛む力 天然歯に近い やや弱い さらに弱い 見た目 とても自然 比較的自然 違和感が出やすい 耐久性 10年以上(メンテナンス次第で20年以上) 約7~10年 約5~7年 -
Q.手術って痛いの?A.「インプラント手術って、すごく痛そう…」と心配される方も多いですが、実際には 局所麻酔をするので、手術中の痛みは感じません!途中で麻酔を追加することもできます。お口を開けての手術になるので、顎が疲れないように途中休憩しながら手術を進めることもあります。
埋まっている下あごの親知らずを抜くより楽ですよ。
手術後に少し腫れたり痛んだりすることはありますが、痛み止めを飲めばコントロールできますのでご安心ください。 -
Q.どのくらいで噛めるようになりますか?A.インプラントが顎の骨としっかり結合するまで 3~6ヶ月 ほどかかります。
その間は仮歯をつけられる場合もありますが、本格的に噛めるようになるのは、 最終的な人工歯を装着してから になります。 -
Q.誰でもインプラントできるの?A.基本的には 多くの方がインプラント治療を受けられますが、以下のような方は注意が必要です。
- 顎の骨が少ない方 → 骨を増やす処置を行えば対応できる場合があります。
- 重度の糖尿病や骨粗しょう症の方 → 医師と相談しながら慎重に進める必要があります。
- 喫煙習慣がある方 → 成功率が下がるため、禁煙をおすすめします。
-
Q.インプラントっていくらかかるの?A.気になる費用ですが、 自由診療になりますので1本あたり30万~50万円くらい が一般的です(診査・手術・人工歯込み)。
使用する材料や装着する人工歯の精密さなどによって、費用に幅があります。
追加の処置が必要な場合は、別途費用がかかることもありますので、詳しくは相談してくださいね。 -
Q.どれくらい持ちますか?A.インプラントの寿命は 10~20年以上。
ただし、 適切なケアをしないと寿命が短くなる ので、長持ちさせるためにはこんなポイントが大事です!- 毎日の丁寧な歯磨き(専用のケア用品を使うと効果的!)
- 定期的な歯科検診(3~6ヶ月ごと)
- 歯ぎしりや食いしばりがある方はマウスピースを活用
-
Q.インプラントは何本でもできるの?A.「歯が何本もないけど、その分だけインプラントを入れるの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますが、 必ずしも失った歯の本数分のインプラントが必要なわけではありません!
例えば、 「オールオン4・オールオン6」 という方法では、 4~6本のインプラントで片顎の歯をすべて支えることが可能!
また、ご自身の歯で行うようなブリッジ治療をインプラントでも選択できることがあります。
費用を抑えながらしっかり噛める治療法もあるので、ぜひご相談ください。 -
Q.メンテナンスってどれくらい必要?A.「インプラントは虫歯にならないから、あまり気にしなくていい?」と思うかもしれませんが、 実は歯周病(インプラント周囲炎)になるリスクがあります!
インプラントを長持ちさせるためには、 定期的なメンテナンスが必須 です。- 3~6ヶ月ごとの歯科検診・クリーニング
- 専用のケアグッズ(歯間ブラシ・フロス)を使う
- セルフチェックを心がける(歯ぐきの腫れ・出血があればすぐ受診!)
-
Q.保険は使えますか?A.「インプラントは保険適用できますか?」とよく聞かれますが、 基本的には自費診療 になります。
ただし、 事故や病気で顎の骨を大きく失った場合 など、特定の条件を満たせば保険適用になることもあります。
【まとめ】
インプラント治療は、 見た目が自然で、しっかり噛める 素晴らしい治療法ですが、
・手術が必要
・費用がかかる
・メンテナンスが大事
といった点も理解しておくことが大切です!
「自分にインプラントは向いてるのかな?」と気になった方は、まず相談やCT検査を受けてみると安心ですよ!